岐阜県で起きた強盗致傷被疑事件

今回は、岐阜県で起きた強盗致傷事件の報道について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

~ケース~

26日昼すぎ、岐阜県海津市の銀行の駐車場で、現金を下ろした女性が男に頭を殴られ、かばんを奪われそうになる事件がありました。

警察によりますと、午後1時半ごろ海津市平田町にある大垣共立銀行今尾出張所の駐車場で、現金を下ろした女性(53)が車に乗ろうとしたところ男に黒い棒のようなもので頭を殴られました。

男は女性のかばんを奪おうとしましたが、女性が悲鳴を上げたところ逃げたということです。

女性は頭に、軽いけがをしました。

逃げた男は20代から30代くらいで身長が170センチから175センチ、がっしりとした体格で黒のニット帽に黒のダウンジャケット、黒のズボン姿だったということです。警察は強盗致傷事件とみて捜査しています。
(https://www.nagoyatv.com/news/?id=016707 12月26日 メ~テレ 「現金下ろした女性が頭殴られ、かばん奪われそうに…男は逃走 岐阜」より引用)

~強盗致傷罪は非常に重い犯罪~

刑法第240条は、「強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。」としています。
財物を強取できず強盗そのものは未遂にとどまっても、「強盗」と扱われます。
強盗致傷については、減軽事由等(刑法第66条等)がなければ、最短でも6年の懲役に処せられることになります。
仮に6年の懲役を言い渡された場合、法律上、刑の執行は猶予されないため(刑法第25条~)、実刑判決となります。

~逮捕・勾留が長引く可能性が高い~

前述の通り、強盗致傷罪は極めて重い犯罪であるため、身体拘束が長引く可能性が極めて高いです。
保釈の実現についても、相当に高いハードルが予想されます。
逮捕後、そのまま拘置所に入ることになる可能性が高いと思われます。

~強盗致傷罪は裁判員裁判対象事件~

強盗致傷事件は裁判員裁判対象事件です。
裁判員裁判対象事件では、起訴後、公判前整理手続などを通じて証拠の整理、争点の整理などを行い、裁判員が参加する審理が行われます。

強盗致傷の疑いで逮捕・勾留された後は、極めて負担の大きい手続が予定されています。
捜査機関などへの対応のため、刑事事件に熟練した弁護士の接見を受け、アドバイスを受ける必要性の高い事件といえるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
強盗致傷事件に関してお悩みの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

 

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