岐阜市の回転ずし店で起きた偽計業務妨害事件

今回は、現在ニュース等で話題となっている、岐阜市の回転ずし店で起きた偽計業務妨害事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

~ケース~

岐阜市にある回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で、醤油のボトルを舐めるなどの迷惑行為の動画が拡散した問題で、岐阜県警が少年らを書類送検する方針であることがわかりました。

この問題では、岐阜市内のスシローの店舗で、少年が醤油のボトルの注ぎ口や、別の客が使う湯呑みを舐める様子などを撮影した動画がSNSで拡散しました。

スシローは1月31日に被害届を提出し、警察は偽計業務妨害の疑いを視野に捜査を進めていましたが、その後の捜査関係者への取材で、迷惑行為に関わった少年ら複数人を、早ければ2月中にも書類送検する方針であることがわかりました。

 書類送検されるのは、迷惑行為をした少年のほか、動画の撮影者やSNSに動画を投稿した人物も含まれるとみられています。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/09b1e0ecb61748b830f1e1df4ce6c3566dd1e79e 2月10日 「撮影者や投稿者も含まれるか…スシロー店舗での“醤油ボトル舐め”等の迷惑行為の動画拡散 少年ら書類送検へ」より引用)

~これから少年らはどうなるか~

ケースの事件では警察が介入し、少年らを検察へ送致する方針である、としています。
送致を受けた検察官は原則として少年らを家庭裁判所に送致することになります。
家庭裁判所では、少年らの資質や性格、生活環境などを調査した上で、必要な保護処分(保護観察、少年院送致、児童自立支援施設等送致)を行います。
法律上、保護処分の必要がないとして、不処分を言い渡される場合もあります。

少年法上、事件の罪質や情状に照らして刑事処分が相当とされれば、検察官のもとに戻され、成人と同じく刑事裁判を受ける場合も考えられます(実務上、逆送決定などと呼ばれます)。

また、損害額については確定は容易ではないでしょうが、回転ずし店に生じさせた損害の賠償を請求される可能性も高いです。

当事者の少年らにおいては、ささいなイタズラであったのかもしれませんが、日本中、世界中の耳目を集める事件となってしまいました。
ケースのような行為は、厳に慎む必要があるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
少年事件に関してお悩みの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

 

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