岐阜県で発生した人身事故、ひき逃げ事件

今回は、人身事故ひき逃げ事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

 

~ケース~

岐阜中署は14日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで、各務原市那加石山町、自称会社員の男の容疑者(35)を逮捕した。

 逮捕容疑は、12日午前6時40分ごろ、岐阜市東興町の国道交差点の近くで、赤信号で止まっていた乗用車に追突、その弾みで前方に停止していた瑞穂市の男性会社員(51)の運転する乗用車に衝突し、男性の首にけがを負わせたにもかかわらず、そのまま逃げた疑い

 署によると、けがを負った男性が「事故で相手が逃げた」と110番した。ドライブレコーダーの映像などから特定した。追突された瑞穂市の男性会社員(50)にけがはなかった。
(https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/219899 4月15日 「3台絡む事故ひき逃げ疑い 信号待ちの車に追突した男逮捕、岐阜中署」より引用)

 

~現場から逃亡しても後日検挙される可能性は十分存在する~

過失運転致死傷などの人身事故を起こし、救急車や警察を呼ぶなどの適切な救護を行わず現場を立ち去った場合には、ひき逃げの罪に問われる可能性が高いです。

公道を撮影している防犯カメラは多数存在しますし、また、近年では自家用車にもドライブレコーダーが搭載されていることも多々あります。
ひき逃げ事件を起こす動機は様々かと思いますが、カメラに映った被疑者(被疑車両)を追跡するなどし、後日検挙される可能性は十分あります
事故を起こしてしまった場合には、必ず被害者の救護、道路における危険の防止措置、警察への連絡などを行うべきです。

 

~事件は今後どのように進行する?~

過失運転致傷事件を起こしてしまった場合であっても、初犯であり、被害者の処罰感情が希薄で、被害の内容も軽微と評価できる場合には、不起訴処分となる可能性も十分あります
しかし、ひき逃げの疑いが加わると事情は異なります
いうまでもなくひき逃げ悪質な行為とされており、公判請求という形式で起訴される可能性が十分見込まれます

公判請求となった場合は、法廷に立って裁判を受けなければなりません
また、公判請求が選択されたということは、検察官懲役刑などの自由刑を求刑することが前提となっています。
もし有罪判決を受け、懲役刑を言い渡された場合に執行猶予が付かなければ、実刑判決となります。

実刑判決の回避など、有利な事件解決を目指す場合には、刑事事件に熟練した弁護士のサポートが極めて重要です。
まずは弁護士の接見を受け、今後の弁護活動に関してアドバイスを受けましょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を数多く扱う法律事務所です。
過失運転致傷、ひき逃げ事件に関してお困りの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

 

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